【コラム】2店舗目の恐怖

美容室のオーナーにとって2店舗目を出すか出さないか、そして、それがうまくいくかどうかが最大の分かれ目かもしれません。

 

まず、2号店用のスタッフを確保しなくてはいけません。

そのためのコスト、労力は相当なものでしょうし、2号店がオープンするまで、1号店の売上でまかなわなければなりません。

 

仮に、1店舗の適正なスタッフ数は5人だとします。

そして、2号店オープン時に、本店4人、2号店4人でスタートするとします。

そうすると、一時的に、5人分の売上で、8人分の人件費をまかなわなければならなくなります。

 

仮に一人25万円として、3人で月75万円。

これが半年続けば、450万円。

利益なんて簡単に吹き飛んでしまいます。

 

そして、オープン。

当然、お金がかかります

 

一時的なものだけでも、保証金、礼金、仲介手数料、内装工事、美容機器 etc。

オープン後は、当たり前ですが、2号店の家賃、水道光熱費、広告費などが発生します。

 

早期に軌道に乗ればよいですが、仮に2号店の売上がいつまでも上がってこなかったら、、、

なんて考えると、恐怖で足が震えますね。

少なくとも軌道に乗るまでの期間の損失は、覚悟しなければいけません。

 

でも、よーく考えてみてください。

開業時の方がリスクは大きかったはず。

 

勤務時代の実績から、もしかすると、売上はある程度見込めたかもしれませんが、そうは言っても経営のシロウト。

 

集客、人材採用・教育、税金や経理、労働保険などなど、何も分からない状態で開業したわけですから、冷静に考えれば、開業時のほうが明らかにリスクが大きかったはずなのです

 

それなのに、2店舗目で躊躇してしまう

 

なぜか?

理由は2つあると思います。

 

1つは、失うものができてしまったということ。

開業時は、失うものがなかった。

とにかく突き進むしかなかった。

 

ところが、今はそれなりの収入はある。

2店舗目で失敗すると、1店舗目で作り上げた基盤さえ失ってしまうのでは?という恐怖。

この恐怖を乗り越えなければなりません。

 

もう1つは、未知の世界に入るという恐怖。

やることは基本的に同じハズなのに、未知の世界??と、思うかもしれませんが、拠点が増え、スタッフの数が増えると、あなたは「経営の世界」に突入していくことになるのです。

 

あなたの目が届かないところも出てくるでしょうし、今までと違って気心の知れた人間以外をスタッフに加えていかなくてはいけません。

 

そのために、あなたは、「美容師」から「経営者」に変わっていかなくてはいけないのです

 

仲間とともに、恐怖に打ちかって突き進む。

1から2へ。

 

もしあなたが「経営者」の道を進むなら、決して避けて通れない道ではないでしょうか。

AUTHOR執筆者

ベネフィットグループ代表 税理士

美容室のよりよい経営のお役に立てるよう、日々精進しています!

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