あなたにとって、今、最も価値のあるものとは何ですか?
僕にとって、それは、、、「時間」です。
僕は若いとき、時間は無限だと思っていました。
それこそ、学生の頃なんて時間の無駄遣いをしていました。
「あー、ひまだー。やることねー。」
なんて言って、ただダラダラしていました。
でも、最近になって、時間に対する考え方が大きく変わってきました。
なぜか?
一つは単純に自分がトシをとり、「老い」や「死」を身近に感じるようになったから。
もう一つは、ビジネスや家庭において自分の立場や周りの環境が変化し、時間がより必要になったから、です。
トシということで言うと、ここ数年の間に、叔父や叔母が亡くなり、「死」を意識するようになりました。
今、うちの両親は幸運にも健在ですけど、いとこのお父さんやお母さんが既に亡くなっているわけですから、立場がどう入れ替わってもおかしくないわけです。
また、自分自身、実際、体力も若い頃と比べて落ちてきているのを感じます。
昔は散々やんちゃしていましたが、今では徹夜で飲むなんて絶対にできない(笑)。
だから、20代で独立しているような方を見ると、正直、うらやましくなります。
多少の失敗もパワーで押し切れますからね。
もちろん、まだまだやれるとは思っていますが、自分より若い人を見たり、自分の若い頃と比較したりすると正直、多少、トシを食ったなあと感じるようになりました。
でも、それ以上に、立場や環境の変化ですね。
プライベートで言うと、子ども達がうまれ、彼らに時間を取られることが多くなりました。
もちろん、趣味でもそうです。
僕の趣味は、自転車(ロードバイク)と釣り、そして読書なのですが、どれもめちゃくちゃ時間を食うのですね。
自転車なんて一回乗り出すと、通常朝から晩まで乗りますし、釣りは、前日夜、準備に2−3時間、当日早起きして釣り場に行き、帰ってきた後も道具の片付けにまた2−3時間。
ものすごく時間をとられます。
本は、、、もちろん時間かかりますよね。
趣味ですらそうなのです。
ビジネスだったら、なおさらです。
ビジネスでは、より強く感じることですが、あるタイミングで時間とお金の価値が逆転します。
もしかして、こんなことありませんか?
・過去は振込手数料をケチって遠くの銀行に行っていたが、最近は手数料を払ってでも近くの銀行で済ます。
・昔は、1円でも安い文房具を探して何件も店をまわったが、今は多少高くてもネット通販で買ってしまう。
・以前なら1kmくらいは平気で歩いてお金を節約していたが、今ではタクシーを使ってでも時間を節約する。
もちろんお金の「節約」も大切なのですが、スタッフをかかえる組織の長ともなれば、時間の「節約」がより重要になるのです。
なぜなら、あなたの時給は、あなたの組織の誰よりも高く、より価値の高い仕事をする必要があるからです。
だから、時として、時間を買わなければならないのです。
例えば、スタッフに業務を任せてしまったり、外注に頼んでしまったり、専門家に聞いてしまったりして、そうして作り出した時間を、僕たち経営者は、もっと価値のあることにつぎ込んでいかなくてはいけない。
社長の仕事、つまり、ビジネスの仕組みを考え、実行していくことに、時間を集中投下しなければなりません。
1日は24時間。
それは誰にとっても同じ。
問題は、それをどう割り振るか?
タイムマネジメント(時間管理)も僕たち経営者にとって、とても重要なスキルですね。