経営者の特権とは、何でしょうか?
僕は、「つきあう人を選ぶことができる」ということだと思います。
もちろん開業してしばらくは、そんなことを考えている余裕もありません。
とにかく必死。
お客様をなんとか集め、こなし、クレームを処理し、、、。
そんなことで毎日が過ぎていきます。
時には、
「こんなんじゃ、独立した意味、あったのかな?」
そう思うこともあるかもしれません。
売上があがってきたらあがってきたで、今度はスタッフを採らなくてはいけません。
お給料の他、通勤費、労働保険、飲みに連れて行ったり、、、
何かとお金がかかります。
お客様にヘマをやらかして弁償したり、とかそういうのもあるかもしれません。
結果、利益はなかなかあなたのもとに残らない。
忙しい毎日にほんろうされ、利益が残らない現実に嫌気がさし、正直、心が折れそうになるかもしれません。
それでも、僕は、経営者には経営者にしかない特権があると思うのです。
それが、つきあう人を選べるということ。
スタッフ、業者さん、お客様、、、。
僕たち経営者は、スタッフを選ぶことができます。
イヤな人間は、採用しなけりゃいいですし、今いるスタッフだって、会社の方針にどうしても合わなければ、やめてもらうことだってできますよね?
業者さんもそうですよね?
あなたの会社のやり方、考え方に全然合わず、あなたが一方的にストレスを抱えるのはおかしな話。
その時は仕方がないですね。
お客様はどうか?
もちろん、お客を一人一人選ぶのかといったら、そんなことはないでしょう。
でも、本当にイヤなお客様なら、お断りすることもできるのです。
これが、単なる一スタッフではできない。
僕も勤務時代、本当にむかつくお客がいました。
精神的にもむかつくが、金銭的にも割に合わない、そういうお客でした。
当時の僕なりに経営的にいろいろ考えてみて、どう考えても割に合わないのです。
ところが、当時の所長はとりあわない。
当然、僕も「所長のお客」というイメージが強いので、むげにもできず、ストレスを抱えながら対応していました。
お客様ということで言えば、究極は、マーケティング。
マーケティングの力を活用すれば、集客の段階で、自然とつき合いたいお客様を呼び込むことができます。
僕たちマイクロ企業の経営者は、マーケティングを立案することもできるのです。
(「できる」というより、「しなくてはいけない」ことではありますが。)
ビジネスは、人。
最も重要なのは、つき合う人ですよね?
そのつき合う人を決めることができる。
それは、経営者の特権なのではないでしょうか?