僕は、その時、えらく酔っ払っていました。
いろいろ理由はあります。
一つには、風邪気味で薬を飲んでいたこともあったかもしれません。
前日、結構遅くまで仕事を頑張っていて、睡眠不足だったというのも理由の一つです。
でも、最大の理由は、久々にお会いした方とサシで飲み、いろいろな話題で盛り上がったからということだったと思います。
その方は、今までほぼ一人で事業をやってきたのですが、今、大きな事業展開を考えているようで、熱く語ってくれました。
僕もそういう話を聞くのは、楽しいので、とても盛り上がったのです。
ビールで乾杯してから、2杯目もビール。3杯目から焼酎。
その後は、、、焼酎水割りを何杯か飲んだと思うのですが、何杯飲んだか忘れるくらい盛り上がりました。
その結果、どうなるか?
当然、酔っ払います(笑)
僕は、久々にベロベロに酔っ払い、心の中に、ある欲求がふつふつと沸いてきました。
それは、、、
つまり、、、
「ラーメン食いたい。」
封印していた、「飲んだ後のラーメン」の魅惑に誘われてしまったのです。
場所は、池袋。
ラーメン屋はたくさんあります。
一蘭、天下一品、味千。
ある程度、クオリティが確保されているチェーン店もありますが、せっかくだから、開拓するか!ということになり、てきとーに、入ることに。
そういえば、このへんにとんこつラーメン屋が、あったような・・・。
僕は、ごちゃついた繁華街のとんこつラーメン屋に入りました。
そして、入った瞬間に、「やばい」と、直感しました。
とにかく客が少ない。
40坪はあろうかという広い店内で、男性が一人と中国人らしい男女3名のみ。
そして、券売機を見ると、最低料金850円。
僕が想像していた「とんこつラーメン屋」と違う。
「しまったなあ」
食べる前なのに、早くも後悔しながら、15分ほど待つ。
ようやく出てきたラーメンをすすると、、、
ま、まずい・・・。
これだけ酔っ払っているのに、こんなにまずいと感じるとは。
とんこつラーメンなのに、とにかく汁が薄い。
細麺に全然、絡まない(涙
せっかく禁断の掟を破ってまで店に入ったのに、こんなにクソまずいとは・・・。
許せない!
僕は、精一杯の抵抗を見せるため、麺を7割ほど残して店を出ました。
そして、隣りに別のラーメン屋を発見。
「あ!こっちだった。行きたかったのは!」
僕はとにかく腹が立っていて、なんとか挽回したかったので、一瞬、そのラーメン店にも入ろうかと考えましたが、、、さすがに、それはやめました。
マーケティングを勉強すると、人間は、ニーズではなく、ウォンツでモノを買うなんてことを知りますが、さすがに2杯目は思いとどまりましたよ。
なぜなら、僕には、今、「ダイエット計画書」があるからです。
ある事情があって、僕は今、体重をしぼっています。
今まで3キロ落としたのですが、あと3キロ落としたい。
そのために、毎朝、体重計に乗っているのです。
その時、その「計画」と体重計が、とっさに頭に浮かび、僕はギリギリで2杯目を思いとどまることができたのです。
大切なのは、予め「計画」を立てること、そしてそれと今との差をしつこくしつこくチェックすること。
もしあなたの事業経営が、イマイチうまく行っていないなら、それはそもそも「計画」がないからかもしれません。
だから、その時その時の状況や環境に流されてしまうのかもしれません。
僕たちマイクロ事業の経営者は、まず事業計画書を作る。
そして、その時その時の状況を継続的にチェックしながら、「目的地」に導く。
そういう必要があるのではないでしょうか?