事業には、第2の壁がある。
第1の壁は、創業時。
この時は、通常何にもない。お客もいない。スタッフも固まっていない。
社内ルール、店内ルールもままならない。
借金は、親から、兄貴から、銀行から、今までの人生で見たことないほどの金額を背負い込んだ。
それなのに、預金残高は、みるみる減っていく。
明日はお客が来てくれるだろうか??
考え出すと、恐怖で眠れない毎日。
あなたは、必死の思いで、集客の方法を探しまくる。
一方、スタッフの確保にも奔走する。
友達にいないか?
友達の友達にいないか?
友達の友達の友達にいないか!?
そうこうしているうちに少しずつだがお客が増え出す。
そして、何が直接のきっかけか分からないが、ある時を境にポーンと売上が上昇する。
売上の大半を占めるあなた以外に、売上をあげられる仲間が出てくる。
気がついたら、現金が貯まり出す。
あー、1年目は大赤字だったけど、なんとか食えるようになったなあ。
あなたは、こうして第1の壁を乗り越える。
めでたし、めでたし。
とは、ならないのが、ビジネス。
一息つけるかと思いきや、そこに第2の壁が立ちはだかる。
ちょうど売上規模で言うと、3,000万から5,000万円頃。
1店舗がパンパンになって来る頃だ。
周りからは、結構うまくいっているお店と言われている。
自分にもお金が残るようになってきた。
ところが。
イマイチ充足感がない。
これが、第2の壁である。
次の悩み、それはひとことで言うと「人」である。
人が思うように採れない。
集客はできるから、人が採れれば、売上なんていくらでも増やせるのに、2店舗目を出せば、今度は最初から儲かる自信はあるのに、5人規模じゃ1人辞めたときのダメージがでかいのは分かっているのに、、、
人が採れない。
だから、前に進めない。
当然、5年も経てば、辞める人間も出てくる。
積み上げどころか、補充に走り回らなければならない。
そして、疲れてくる。
もう、いいんじゃないか。
俺、がんばったよ。
売上1億に、10人規模に、多店舗になれば、安定するのは分かっている。
でも、せっかくつかんだものをもう一度リスクにさらしてまで、俺は進むべきなのか。。。
そこで、思考が止まってしまう。
これが、「第2の壁」。
「個人事業」で終わるか、「企業」を目指していくのか、の分かれ道。
もう1度、覚悟が問われる。
次のステージに進むために、必要なのは、「人材」。
集客はコントロールできる。
人材をコントロールできるのか!?
もちろん、このままいくのも自由。
リスクをとって再チャレンジするのも自由。
あなたにはどちらでも選ぶ権利がある。
あなた次第。
今、あなたの「決断」が問われている。
そして、一つだけ答えがある。
山のいただきにいる人間は、登る決意をした者だけだということである。