「いったい、今の自分の事業はうまくいっているのかな?」
「どうやったら、確実に儲かるのかな?」
「妥当な給料ってどれくらいだろう?」
いずれも経営をしているとよく悩むことではないでしょうか?
まさしく、僕も同じで、ずーーーっと悩み続けていました。
そんなある時、ある経営者のブログで、こんな言葉を発見して、それが僕にとって「目からウロコ」の視点でした。
それが、「人時生産性」。
人時生産性とは、こう。
粗利益額÷従業員の総労働時間
つまり、従業員一人当たり1時間あたりの粗利益額です。
そのブログでは、サイゼリアの創業者、正垣泰彦さんの言葉として紹介していたので、早速、amazonで探して本を購入。
その本のタイトルは、
「おいしいから売れるのではない、売れているのがおいしい料理だ」
です。
その本の中で、正垣さんは、「人時生産性」を最も大切な指標として紹介しています。
サイゼリアの場合、人時生産性の目標を6,000円としているそうです。
飲食店の場合、2,000円〜3,000円が普通らしいので、サイゼリアは相当高いわけですが、それがサイゼリアの高収益体制を支えているわけです。
僕は、その本を読んでから、「人時生産性」という指標に興味を持ち、様々な専門書を読みあさりました。
その結果、飲食業以外の業種、例えば、小売業や製造業などであっても、人時生産性が5,000円程度は、求められることが分かりました。
そして、今、僕は、こう思っています。
美容業などサービス業でもこの人時生産性5,000円を目標にすべきと。
あなたは、生産性というと、どんなものを思い浮かべますか?
おそらく60万円とか70万円とかの、月あたりの一人当たり売上高だと思います。
これを向上させようと思った場合、いくつか方法があります。
例えば、、、
客単価を上げる。
こなす客数を増やす。
これが正攻法ですが、それ以外に、
あまり考えたくないですが、
人を減らす
なんていう方法もありますね。
ところが、最も簡単な方法が、これです。
働く時間を増やす
例えば、単純計算で、1日8時間で60万円稼いでいるなら、1日9.3時間にすれば、70万円稼げます。
その計算で行くと、13.3時間働けば、100万円行きますね。
これを追求していくと、、、
多分、人が辞めます。
つぶれるか、やる気を失うか、で、辞めることになってしまうのでは、ないでしょうか?
つまり、単純に、売上高だけを追求してしまうことは、会社と社員のWin-Winにはならず、最悪、会社にとっても、社員にとっても、「破滅」を意味することになりかねません。
だから、そこに時間の概念を掛け合わせる必要がある。
スタッフの1日の中で、本当にムダな時間はありませんか?
実質的に何もしていない時間があったりしませんか?
より効果を上げる時間を生み出せませんか?
予約の取り方、掃除をする時間ややり方、ブログを更新するタイミング、、、etc。
僕たち、よりよい経営を目指す経営者は、単純に売上高だけでなく、「時間」を基軸に考える。
そういう必要があるのではないでしょうか?