美容室の経営サポートに邁進する、ベネフィットグループ代表で、税理士の「美容室経営コーチ」田崎裕史です。
土用の丑(どようのうし)の日。
僕は、毎年この日を特別な想いで迎えます。
それは、なぜか?
僕は、昔、ウナギを売っていたからです。
僕が大学を卒業して最初に入ったのは、食品商社。
当時、東証一部上場、売上高8000億円、従業員800人のなかなか立派な会社でした。
僕が配属されたのは、ウナギの部門。
冷凍のウナギ蒲焼きを中国から輸入して、全国各地に売る仕事でした。
僕は、大学3年の時、中国に2ヶ月間短期留学したことがあって、少しばかり中国語が話せたのですね。
だから、きっとこの部署に配属されたのでしょう。
上司は、中国人。
北京大学出身で中国の弁護士資格を持ち、日本の一橋大学に留学したあと、この会社に入ってきたというエリート。
今にして思うと、この経歴、だいぶ疑わしいのですが(笑)。
まあ、最初の3ヶ月くらい、この人によくいじめられました。
この人、日本語がうまくなかったので、どういうニュアンスで言っているのかよく分からないのですよ。
そして、この人は、そもそも問題児。
なんでもJALのマイルを貯めていたらしく、中国出張の時は、決まってJALを使っていたのですね。
ところが、ある時、急な出張が入り、JALの席がとれず、別の航空会社で行くことに。
ところが、彼は、「JALじゃないと行きましぇん!!」と言って、会社を飛び出してしまい、課長が探しに行くと、会社の裏手のタバコ屋さんの看板を蹴りまくっていたとか。
もう、めちゃくちゃです(笑)。
学校を出たばかりのド新人が、この人の下に入ることになったのだから、そりゃあ、それだけで悲惨ですよ。
僕が配属されたこの部署は、もともとは新しい事業を推進するために僕が入る数年前に作られた部署でした。
そのため、課長もその中国人もウナギに関して、ほぼ「しろうと」。
だから、ある業界人に売ってもらっていました。
売り先はその人1ヶ所。
最初のうちは、輸入してそのままその人に売る、というビジネスだったので、まだよかったのですが、そのうち自社で在庫をすることに。
そして、在庫が膨らんでいきました。
そうこうしているうちに、唯一の売り先であるその人と連絡が取れなくなってしまった。
ついに僕たち「どしろうと」3人が自らウナギを売ることに。
ところが、課長もその中国人も危機感ゼロ。
新人の僕が、築地や全国の市場に連絡をとって、売り歩くことになったのです。
しかも、恐ろしいことに、課長もその中国人も在庫金額をまったく把握していなかった。
僕が休日に出勤して、一日かけて、表計算ソフト「ロータス123」で計算してみたところ、なんと、3億円。
課長に報告したところ、目をむいて驚いていました。
「ポジショニング戦略」などマーケティングに関する数々の名著を残す世界的なコンサルタント、アル・ライズは言っています。
「経営者とは、財務諸表の読めるマーケッターである」と。
まあ、こんな名言を持ち出すまでもなく、在庫は把握していないし、売り先もないし、今、考えると、この部署では、何一つビジネスらしいことをしていませんでした。
僕たちマイクロ企業の経営者にとって、マーケティングを勉強して、顧客、見込客を常に確保していくこと、そして、決算書や試算表で自分の今の状態をちゃんと把握して、「次」に活かしてくこと、この両方とも重要ですよね?
だから、これからも経営者にとって必要なものをどんどん伝えていきます。
お楽しみに。
PS あなたの「儲かる」経営をともに追求するのは、、、
→ベネフィットグループサイトへ
▼美容室に特化した税理士顧問サービスであんしん・らくちんがお望みなら、、、
⇒美容室向け税務会計サービス「美容室顧問税理士」
▼美容室の助成金をスムーズに受給したいなら、、、
⇒「美容業助成金サポートサービス」
▼美容室の創業時の借り入れでお悩みなら、、、
⇒「美容業・融資サポートサービス」
▼美容業に特化した税理士・社会保険労務士・コンサル集団
「ベネフィットグループ」