僕がインド人から学んだこと

From 田崎裕史
自宅の小部屋より

先日、業界の研修旅行で、インドに行ってきました。

人口13億で、10年以内に中国を抜くという巨大マーケット。
ITを中心に経済成長を続け、IT先進国と言われるインド。
アジアのシリコンバレーと言われるバンガロールは、驚くべき先進都市らしい。

私は、実は学生の時の卒業旅行でインドに行ったのですが、いったいこの23年間で何が変わったのか?どれだけ変わったのか?きっと勉強になることもあるだろうと、このツアーに飛び乗ったのです。

さて、およそ10時間かけて着いたのは、インドの首都、ニューデリー。日本を朝に出て、すっかり夜になっていました。
空港から出てまず驚いたのが、ものすごいスモッグ。空をみると、けぶっていて、街灯がぼんやりしています。そして、次の瞬間、目と鼻と口にするどい痛みが。外を普通に歩くのにマスクが必須、そんな状況。インドに着いてものの数分で、いきなりそんな洗礼を浴びました。

現地で働く会計士に聞いたところ、この時期、晴れる日はほとんどない、とのこと。
スモッグがあまりに酷くて、飛行機が空港に降りられないこともあるらしい。
気候や条件的なものはあるらしいのですが、デリーはだいたいこんな調子らしいです。

翌日からは、バス、バス。国土が広いというのはあるのでしょうが、このツアーは、とにかくバス移動が多かった。1日8時間以上乗っていた日もあったのですが(笑)、とにかく道がひどい。
ガイドさん曰く、「インドで走っているバスの中では最高級のボルボのバス」だったのですが、ガッタンガッタン、ガッタンガッタン。絶え間なく揺れ続けました。

そして、夕方になると、酷い渋滞。広い道では、片側7車線も8車線にもなって、我先にとクラクション鳴らしながら進まない車たちのテールランプが延々と続く・・・。

そんな発展と混沌の混在した環境を3日間味わいました。

現地で働く会計士の話によると、インド人の特長は、とにかく前向き。言い換えると、場合によっては嘘つき(笑)。

例えば、あるプロジェクトがあって、1ヶ月でやってほしいというものがあったとします。能力的にできるかできないか微妙、もしかすると今の能力でできる可能性は20%かもしれない、そんな状況だったとします。

日本人であれば、「できません」と、いう人が大半でしょう。
でも、インド人は、「できます!」と、いうらしい。

結果、1ヶ月後、できなかったとしても、インド人は、「あの時はできると思ったから」と悪びれない。これは、日本人の感覚からすれば、「ウソつき」(笑)。

それくらい感覚が違うらしい。

また、「俺が、俺が」というのがとても強いです。
実際、今回のツアーで、タージマハルなどの観光地にも行ったのですが、だいたいそういうところって入場の時に並びますよね?そして、みんなが並んでいれば、私たち日本人は、その後ろに並ぶのが当たり前ですよね?
そんなところに、インド人が平気で横入り。私が顔をのぞき込んでも、素知らぬフリ。
だから、当然、渋滞などでも道を譲ることなんてありえない。全員が「俺が、俺が」と割り込もうとする。

経済的な発展はしたかもしれませんが、23年前とインド人の気質は変わっていないと感じました。
正直、そんなインド人の気質が原因でインドを嫌いになり、2度と行くか!と思ったことを、今回行ってからようやく思い出したのでした(笑)。

しかし、不思議なのは、「並び」の中で真面目に並んでいるインド人もいること。
別のインド人に割り込みされても、さほど気にもしていない様子。
普通、「他人が並ばないのだったら、自分も並ばない」って思いませんか?
なぜだろうと不思議に思いました。
そして気づきました。

インド人は、他人に期待していないと。

「俺が、俺が」というのが当たり前だから、自分の思う通りに他人が動くとは期待していないと。

私たちは、なぜイライラするのでしょうか?
それは、相手に期待しすぎるから。

「彼女だったら、これくらいやってくれるだろう。」
「親だったら、普通これくらい考えてくれるべきだ。」
「社員だったら、これくらいやって当たり前だよな。」

そして、期待通りにならないとイライラするわけです。

でも、よくよく考えてみると、それはすべてあなたの都合。
あなたの立場から考えているだけ。

しかし、100人いれば、100人の人生があり、それぞれがそれぞれの都合の中で、利害の中で自分のために生きている。
あなたの期待通りには動かないわけです。

確かに、インド人の我は強い。「俺が、俺が」と前に行こうとする。
しかし、同時に、「自分が順番を守っているから、あの人も守ってくれるだろう」という淡い期待は抱かない。

経営者であれば、社員の成長や幸せを願って、いろいろやってあげることもあるでしょうし、期待をかけることもあるでしょう。
ですが、そこで、期待通りにならないとイライラするのはお門違い。なぜなら、どう動くかはその人次第だからです。

私たちマイクロ企業の経営者は、社員の成長や幸せを願う、期待する。しかし、過大に期待し過ぎない。結果がどうなっても受け入れる。そういう必要があるのではないでしょうか?

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