しくじり先生

From 田崎裕史
ある待ち時間のスタバより

私、テレビはほとんど見ません。
見るのは、たまにスポーツとお笑いくらいでしょうか。

そんな私が、先日、たまたま妻が録画していた「しくじり先生」のスペシャルを観ました。

「しくじり先生」は、人生で過去しくじった人が、それを教訓にするために、先生になって解説するというスタイルの番組です。

スペシャルの中で、印象に残ったのは、品川庄司でした。

「自己顕示欲が強すぎて大事な人と別れてしまわないための授業」でした。

「しなしょー」こと品川庄司は、品川祐と庄司智春のお笑いコンビです。

1995年にコンビ結成。
当初はコント中心でしたが、漫才を中心にしてから頭角を表し、2000年頃には、テレビでの露出が増え始め、人気番組に出演するようになります。
2005年に最初で最後のM1に出場し、4位。

その後、ソロの活動が増え始めます。
2006年、品川が小説「ドロップ」を出版、さらにその「ドロップ」を映画化、自ら脚本、監督を務めます。

このしなしょー、とにかくコンビ仲が悪いことで有名(笑)。

特に、品川は、「好感度低い芸人」としても有名で、実際、若い頃は、相当いきがっていたそうで、スタッフに対する態度が悪かった時期があり、かつては、

・打ち合わせの際にあいさつをしない
・台本を開きもしない
・一切目を合わさない
・マネジャーを恫喝しプレッシャーを掛ける

などの行為をしていたそうです。

あきまへんなー(笑)

一方、相方の庄司は、野球部出身の礼儀正しい青年として受け止められていました。

が、この「しくじり先生」の番組によると、実際は意外にもそうでもなく、庄司も品川同様に、自己顕示欲が強く、どちらも折れないため、衝突を繰り返し、結果、コンビ仲が非常に悪くなったそうです。

ネタは、いつも品川が作ってきていたそうで、それに対する庄司の態度がひどく、相方・庄司に対して気分を害した発端だったようです。
品川にすれば、庄司がネタを作れないから、自分が必死に作っているのに、それをつまらなそうに寝っ転がりながら「ふーん」という感じで聞いている庄司に対し、腹が立ったというのも分かる気がします。

そんな時、品川はずっとこう思っていました。「褒めてくれよ!面白いと言ってくれよ!」と。

品川が映画監督など、お笑い意外の仕事を増やしていく中で、庄司もある意味、食っていく必要があり、一人でお笑い番組に出るようになりました。

この頃には、いつコンビ解散してもおかしくない状況だったそうです。

庄司は、2009年、元モーニング娘の「ミキティ」こと藤本美貴と結婚します。

ピン芸人としての庄司は、正直、イマイチで、当時の印象はどちらかと言うと「藤本美貴のダンナ」という感じでした。

鳴かず飛ばずが続く中、起死回生、庄司の一発ギャグが飛び出します。
それは、

「ミキティー!!!」

と、パンツ一丁で妻の名前をただ叫ぶというもの。

これが当時は大ウケで、その時、テレビで見ていた品川はゲラゲラ笑い、「おもしろいじゃん!!」と叫んだそうです。

そして、その時、気付いたそうです。
「自分はいつも面白いと言って欲しいとばかり思っていただけで、言ってあげたことは1度もなかったな」と。

品川の意識がこう変わったことで、コンビ仲は急速に改善していったそうです。

仕事をする目的の一つとして、「人に喜ばれたい」「お客様に感謝される仕事をしたい」というのがあると思います。

これはこれで立派なことですし、間違っていないとは思います。

しかし、結局、「されたい」であり、厳しい見方をすれば、自分が気持ちよくなりたいだけ、とも取れなくもありません。
言い変えると、「利他」のふりをした「利己」

一方、「ありがとうと伝える」、「素晴らしいと伝える」。
これは、相手を気持ちよくさせる行為です。
そういう意味では、実はこちらのほうが意義深い行為なのかもしれません。

人は、特に頑張っている人であればあるほど、その確認をしたくなり、「評価」を求めがちです。「褒めてくれよ」、「感謝してくれよ」と。

しかし、その気持ちを捨て去り、敢えてこちらから「褒める」、「感謝する」。
なかなか難しいことだと思いますが、それが、お客様との関係性をよくしたり、社内の雰囲気を明るくするコツなのかもしれません。

私たちマイクロ企業の経営者は、「してもらう」より「してあげる」を強く意識して行動し、スタッフにも浸透させていく、そういう必要があるのかもしれませんね。

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