お金と経費

From 伊澤真由美
池袋のオフィスより

 

美容室のオーナーさんとお話をしていると、説明をする機会が多いのが「減価償却」について。
お金の出入りと経費になるタイミングがずれるので、最初はわかりづらいことが多いようです。

新規でお店をオープンする際なら内装工事、エアコンやボイラー、シャンプー台などなど。
ひとつあたりが10万円以上のものをたくさん購入されることがあるでしょう。

こういった大きな工事費用や備品の代金は、通常ならば納品されて使い始めたころに、代金を支払うことになります。
つまり、オープン初年度のうちにお金は出て行ってしまいます。

ところが、会計上の話になると少々取り扱いが違ってきます。

ひとつあたり10万円以上の備品などは、会計上は買って代金を支払った年に全額を経費にはしないのです。

具体例として、シャンプー台を考えてみましょう。

シャンプー台は1回使ったとしても、それですぐになくなったりはしません。
繰り返し何回も使えますし、何年にもわたって使えます。
こんなふうに長い期間使えるものは、使える期間中は売上を稼ぐのに役に立ちます。

会計上の考え方では、長い間使えるならば、使える期間のあいだで、買うのにかかった金額を少しずつ経費にしていきましょうと考えます。
この考え方が「減価償却」というものです。

では、もう少し具体的な金額でみてみましょう。

50万円のシャンプー台を1台、新品で買ったとします。
購入した業者さんには50万円を銀行振込で一括で支払いました。

さて、この50万円ですが、購入して支払をした年に全額を経費することはできません。
では、いくらなら経費にできるのかというと、ここで出てくるのが減価償却費の計算です。

長い期間使えるもので、ひとつあたりの金額が10万円以上のもの。
こういうものは、種類に応じて「耐用年数」という年数が決められていますので、それをもとに、その年の経費になる金額を計算します。

シャンプー台のような「美容機器」であれば耐用年数は5年です。
1台の金額50万円を5年間で段階的に経費にしていきます。

定額法という計算方法なら、1年間で経費にできるのは最大10万円まで。

決算のときに、毎回その年に経費にできる金額を計算する必要が出てきます。

お金は全額、先に払ったとしても経費にできるのは数年がかりです。
つまり、使える期間中は何年も管理する必要が出てきます。

お仕事で使うもので、ひとつあたりの値段が10万円以上のものを買ったら気をつけてください。

 

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