【コラム】小籔似の店員の話

 

先週の日曜日の話です。

 

僕は、家族と、近所のヤマダ電機に行きました。

なぜなら、家の無線LANルーターが壊れてしまったから。

これが壊れてしまうと、家ではネットが使えない。

 

2週間ほど前から、プツプツと接続が切れるようになり、ついに、完全につながらなくなってしまったのです。

買ってから4年。もう寿命かな。

こうして近所のヤマダ電機に向かったのです。

 

ルーターのコーナーに行くと、同じような商品が無数に並んでいる。

何が違うのかさっぱり分からない。

ちょっと体調の悪かった僕と妻は、しばらくルーターの壁を呆然と見つめていました。

そんな僕たちに、店員が近づく。

 

店員「ルーターをお探しですか?」

田崎「はい。そうなんですが、どれがどれだか。違いが分からなくて。」

店員「えーと、ですね、、、」

 

それから、店員が丁寧に説明し始めました。

吉本新喜劇の小籔に似た感じ。

しゃべりも本人に似てなかなか達者で、分かりやすい。

 

田崎「なるほど。じゃあ、これにしようかな。」

店員「ところで、携帯は、どこですか?」

田崎「ソフトバンクですが。」

店員「家のネットは、フレッツ光ですか?」

田崎「はい。そうですけど、、、。」

店員「じゃ、まとめませんか!!というのもですね、、、。」

 

なんでも、家の電話、ネットと携帯をソフトバンクにまとめると、携帯の月額が2台で3,000円安くなるらしい。

しかも、買ったら5,000 円くらいする無線LANルーターもついてくるとのこと。

明らかにお得。

 

しかし、僕たち夫婦は、即決できませんでした。

体調が悪くて決断力がにぶったということもありますが、とにかく面倒くさかったのです。

変えることが。

人は、とかく現状が心地いい。

 

これは、行動経済学の名著「影響力の武器」で言うところの「一貫性の原則」。

ちょっとしたことでも、ルーチンを壊されたくないものです。

 

しかし、もし本気で現状を変えたいと考えるなら、今の習慣を変えないと何も変わらないのもこれまた事実。

 

1店舗のオーナーと5店舗のオーナーとでは、考え方も行動パターンも当然違ってくるのです。

 

もしあなたが、本気で経営をよくしたい、もっと上を目指したいと思うなら、思い切って今のルーチンを変えていく、そういう必要があるのではないでしょうか?

 

PS

結局、ルーターはどうしたかと言うと、、、

1度、店員から離れて、2人で協議。

しばらく話し込んだ末、15分後、ようやく変えることを決心し、小籔似の店員に「変える」と伝えたのでした。

「変える」という決断は難しい・・・。

AUTHOR執筆者

ベネフィットグループ代表 税理士

美容室のよりよい経営のお役に立てるよう、日々精進しています!

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