【コラム】イチロー

美容室の経営サポートにまい進する、ベネフィットグループ代表で、税理士の「美容室経営コーチ」田崎裕史です。

 

お伝えしていますとおり、6-7月は、過去メルマガ特集として、過去書いたメルマガの中から、特に内容の濃いものを厳選してお送りしています。

ぜひお楽しみください。

田崎裕史

 


From 田崎裕史

 

イチローの日米合算安打数が、ピート・ローズの大リーグ記録(4256本)を超えましたね。

アメリカでは「参考記録」とされるかもしれませんが、はっきり言ってそんなことはどうでもいい。

 

すごいのは、彼の考え方、生き様です。

 

以前、4000本安打を達成したときの記者会見でのコメントが、しびれました。

 

「誇れることがあるとすると、4000のヒットを打つには、僕の数字で言うと、8000回以上は悔しい思いをしてきているんですよね。それと常に、自分なりに向き合ってきたことの事実はあるので、誇れるとしたらそこじゃないかと思いますね」

 

うーん、すげえ!かっこいい!!

 

確かにそうです。打率が3割を超す、イチロー選手だって3回に2回はアウトです。

その失敗に向き合ったから、次のヒットに結びついたのでしょう。

 

事実、人間は失敗からしか学べないのです。

そんなことが「一流のプロは「感情脳」で決断する」という本にも書かれています。

 

また、イチロー選手はこんなことも言っています。

 

「そもそも僕は学生時代にプロ野球選手というのは打つこと、守ること、走ること、考えること、全部できる人がプロ野球選手になるもんだと思っていた」

 

このコメントで注目すべきは、学生時代から既にプロ選手像をえがいていたということ、そして、その要素の中に「考えること」というのが含まれていることです。

 

イチロー選手は、ずっと以前から、プロで結果を残す、残し続けることだけを考えて毎日をすごしてきているのですね。

今は違うようですが、毎日同じ時間に同じカレーを食べている、とか、

ヘンなイメージが残るから、へたくそな選手の映像は見ない、とか

イチロー選手には有名な逸話がありますが、それはすべてプロとして結果を残すために彼にとって重要なことなのでしょう。

 

僕が、彼に対して何よりすごいなあと思うのは、自分のあるべき姿に向けてあらゆることをコントロールしていることです。

彼は、成績をコントロールし続けるため、肉体までコントロールし続けているのです。

 

彼は、俊足好打の名外野手というイメージが強いですが、実はホームランを打とうと思えば、打ちまくれるのですよ。

事実、オリックス時代の1995年、主に3番を任された彼は、ホームランにもこだわり、25本放ちました。

この年の本塁打王は28本。あと3本でホームランキングですから、この年のイチロー選手は、まぎれもなく長距離打者でもあったのです。

 

しかし、彼が、長いキャリアの中で、「ホームランを狙って打った」年というのはそれほどなく、特にアメリカに渡ってからは誰もがイメージするような

「足が速くて、バッティングがうまくて、守備も好プレー連発、外野から矢のような送球でランナーを刺す、クールでスマート」

という、イチロー選手を体現し続けています。

 

おそらくこれは彼のプロ野球選手という「事業」の理想像であり、それを達成するため、あらゆるリスク、肉体の衰えというコントロールしにくいリスクまで、コントロールしているのですね。それがすごい。

僕たちが、事業を行うにあたっての、最大の課題は、リスクをコントロールすることだと思います。

 

例えば、

・明日はお客様が一人も来店しないのではないか、というリスク

・スタッフが一人欠けたら途端に売上が半減してしまうのではないか、というリスク

・仕入れ先が一箇所しかないから、何かあったらすべてがとまってしまうかも、というリスク

 

事業を自分の思うような姿に持っていき、それを維持し続けるためには、リスクにさらされている状態を放置するのではなく、可能な限りコントロールしていくことが重要なのです。

 

だから、肉体を使って「事業」を行っているイチロー選手は、彼なりに考えて毎日カレーを食べていたのです。

 

それが、プロ。

まさに、プロ。

 

「事業」をあるべき姿に持っていき、維持するため、僕たちには、どんなリスクがあり、そしてそのリスクをどれだけコントロールできているか、これを機会に再点検するのもいいかもしれませんね。

 

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AUTHOR執筆者

ベネフィットグループ代表 税理士

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