いきなり! Sテーキ

From 田崎裕史
放課後のオフィスより

つい先日、会社帰りに「いきなり! Sテーキ」に行ってきました。

実は、私は、「いきなり! Sテーキ」の隠れファン。
立ち食いでステーキを食べるというのが、あまり落ち着かないので、当初、立ち席しかなかった時は、少し苦手でした。
ですが、座席のあるお店が増え、落ち着いて食べられるようになり、たまに行くようになりました。

さてさて、最近、何かと話題の「いきなり! Sテーキ」。
お店の雰囲気は?サービスの質は?
以前と変わってしまったのか、どうなのか、確認も兼ねて、会社帰りに潜入してきました。

夜8時過ぎ。
ガラス張りの店舗です。
最近、あまりいい話題もないせいか、外から見えてみると、うーん、結構すいています。

とはいえ、「肉!」と思って来ましたし、寒いしで、躊躇せずお店に入りました。

コートのボタンをはずしながら、お店に入ると、店員が「いらっしゃいませ。こちらの席はどうですか?」。と指差したのは、一番手前の席。

え、マジで!?結構すいてるじゃん。
なんで一番手前なの?

ドアが開くたびに、冷たい風が入り込むのが容易に想像できます。

私「あっちじゃ、ダメですか?」
店員「いいですよ」

あっさり受けいれられました(笑)。
あまりに間髪入れずに言ってきたので、最初の席もあまり考えなしだったのかもと思いました。

席に座ると、赤ワインのグラスとサーロインステーキ200gをミディアムレアで頼みました。

なぜミディアムレアか?
これくらいの焼き方のほうが、肉!って、感じがして好きだからです。

先にグラスワインが来たので、それを飲みながら、待っていると、隣の席に先にお肉が来ました。

「サーロインのミディアムレアです」

隣の人も同じものを頼んでいたようです。

次は自分の番かな?

楽しみに待っていましたが、なかなか来ません。

そして、ようやく自分の席にお肉がやってきました。

「サーロインのミディアムレアです」

え??
これ、本当にミディアムレア???
表面が焦げるくらいに焼けていて、間違いなく、さっき見た隣の席のお肉の焼き具合と全く違う。

とっさに聞き返しました。

「これ、本当にミディアムレアですか?」

店員「えーと、はい。そうですね、ミディアムレアです。」

私が来た時、店の入り口にいた店員が言いました。

うーん、どう考えても違うよな・・・。

ナイフでステーキを切りながら、断面を確認すると、赤いところが全くない。
口に入れてみても、硬い感じ。
どうみても、少なくともミディアムレアではないだろう。

私は、ちょうど通りかかった外国人の店員に、再度、聞き直しました。

「これ、ミディアムレアですか?」

その店員は、「そうですぅ。何か問題ありますかぁ?」と何も見ずに、即答。

うーん。
一切れ食べてみましたが、期待通りの肉肉しさがまったくなく、どうしても納得ができない私は、ちょっとしつこいかなあと思いつつも、割と経験のありそうな店員に再度質問。

「あのう、私、ミディアムレアで頼んだのですが、これって御社の焼き方ではミディアムレアなんですか?今後の参考にしたいので」

「はっ!すぐ、厨房に確認して参ります!」

その少し経験のありそうな店員は、あっ!?っという感じで、少しあわてて厨房に入っていきました。

「確認したところ、少なくともミディアムレアではないとのことでした。申し訳ございません!すぐ別のものをご用意いたします。」

や、やっぱり・・・。
それにしても、3回も言わないと、間違いに気付いてもらえないのか。。。

正直、ステーキなんて、素材と焼き方くらいじゃん。
あとはソースくらい?
数個しかない大切な要素のうちの1つをないがしろにしてるんだからなあ。

最近、何かと批判を受けている「いきなり! Sテーキ」さんに、擁護的な私でしたが、報道されている通り、業績が悪化している理由が分かる気がしました。

サービス業にとって、何が大切か?

もちろん商品・サービスそのものが、大切なことは言うまでもありません。

しかし、同様に大切なものは、やはりそれを提供する「心」ではないでしょうか?

「いきなり」さんは、焼き方をないがしろにしましたが、これは商品そのものというより、お客様に寄り添おうとする「心」が
足りなかったのではないかと思います。

だって、何度指摘しても、間違いに気がつかなかったのですから。

私たちサービス業がお客様に接する時、サービスや商品を通じて、「心」を見られることになります。

今回、私自身も、反省するよい機会となったのですが、、、

はたして、私たちの会社は、スタッフは、自分自身は、それがちゃんとできているのか、常に自省する必要があるのではないでしょうか?

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