From 伊澤真由美
池袋のオフィスより
漢字で書くと五十日、読み方はごじゅうにち…ではなく、今回は「ごとおび」と読んでください。
毎月の5と10のつく日のことで、銀行や道路が混むと言われる日です。
支払の期日になることが多いため、集金で道路が混雑したり、支払で銀行窓口が混み合ったりするとされます。
一昔前とは違って、現金で代金を回収する作業はかなり減ったと思われますから、道路はそんなに混まない気がしますが、銀行は相変わらず結構混雑しています。
美容室でも、給与の締め日と支払日は五十日でしょうし、材料の請求書なども20日締めや末締めでしょうから締め切りの日、という印象は皆さんなんとなく、お持ちではないかと思います。
そして私たち、税理士業界で五十日の締め切りと言えば、3月15日。
所得税の確定申告の期限です。
個人の税金である所得税の確定申告は、1月1日から12月31日までの1年を一区切りとして申告します。
これは、年の途中でお店をオープンした人でも以前から毎年申告している人もみんな同じです。
そして、確定申告書の受付期間も原則、翌年の2月15日から3月15日まででみんな同じ。
ただし、土日にあたると後ろにずれますので令和元年(2019年)分の場合は令和2年2月17日から3月16日までが受付期間です。
なお、申告書の提出期限は納税の期限でもあります。
申告書を提出して安心してしまい納付を忘れないよう注意が必要です。
「納付を忘れてしまうかも」
「忙しい時期に銀行の窓口に並ぶのは面倒だ」
そう思われる方は「振替納税」の申込みをしておきましょう。
「振替納税」は事前に申込をしておくと、個人の申告所得税と消費税について、口座振替で納付ができる制度です。
申告書さえ、締め切りまでに提出しておけば、あとは預金口座にお金をいれておけば大丈夫。
しかも、引落しは例年4月後半なので、お金の準備にも少し余裕ができます。
ただし、期日に引落し不能となると「納付していない」ということで、ペナルティがかかる場合があります。
このときは、本来の納税の期限である3月15日からペナルティの期間をカウントされるので、要注意です。
確定申告は申告の提出だけでなく、通常は納付までがセットですので、準備をしておきましょう。
PS
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