税務調査で実際にあった話

From 田崎裕史
都内のルノアールより

先週木曜日、税務調査の立ち合いに行ってきました。

悪いことをしていないと思っていても、税務調査と聞くと、何かイヤーな気分になりますよね?

税務調査は、大きく分けて、強制捜査と任意調査に分かれます。

内容は、その名の通りといった感じなのですが、、、。
通常、あなたのところに来る調査は、実は任意調査です。

なんとなく「強制」のイメージがありますが、実は、法律上は、お願いベースの調査なのですね。

この税務調査、入るところには、3年に1回のペースで入ります。

特に、利益が出ているところ、大きく業容が変わったところ、事業規模があるところなどは、入りやすいと言えます。

まあ、日頃から真面目にやっていれば、必要以上にビビることはないのですが・・・。

税務調査と言えば、こんなことがありました。
今から5-6年ほど前の話です。

郊外のあるサービス業の会社で、その会社は創業以来、順調に業績が伸びており、開業からちょうど3年たったところで、税務調査が入りました。

調査官は、予定通り10時に一人でやってきました。

見た感じ、私のより7-8歳若い男性の調査官でした。

少し小柄ですが、短髪でバシッと決めており、年齢の割に話しぶりがシャープ、頭がキレるタイプに見えました。

午前中は、よくある流れで、まず会社側から、会社概要などを説明したりして終わりましたが、いつもの調査に比べて、ピーンと張り詰めた雰囲気でした。

お互い昼食から戻ってきて、少し場を柔らかくしようと、雑談をふってみました。

田崎「○○さん、どちらに住んでいるのですか?」

調査官「大宮のあたりです。子どもが二人いるのですが、実は最近家を建てて引っ越したんです。」

田崎「ちなみに大宮のどのあたりですか?」

調査官「西大宮です。」

田崎「奇遇ですね。私も西大宮なんですよ。」

ん?待てよ・・・。

しばし沈黙が流れました。

田崎「もしかして、お隣さんですか!!??」

調査官「どうやらそのようですね・・・。」

最初、名刺交換した時は、気が付かなかったのですが、お隣さんの名前も○○だったような・・・。
そういえば、風貌もこんな感じだったような・・・。
たまに休みの日に子供二人と遊んでいるのを見たことあるような・・・。
と、思い出したのでした。

田崎「まさか、知っていてわざと調査に入ったわけではありませんよね?」

調査官「そんなわけありませんよ。たまたまです。」

へー、こんなことがあるんだなー!!!

すごい偶然でした。

なんでも奥さんも税務署に勤めているらしいのですが、自分たちの職業を周りに知られたくないらしく、あまり近所付き合いをしていなかったそうです。
だから、私もお隣さんが調査官だとは、全く知りませんでした。

うちの隣には、ある意味、商売敵の税務調査官が住んでいる。
これからは、酔っぱらっても、めったなことは話せないなあ。
そう思ったものです(笑)。

今は、私はそこから引っ越してしまったので、もはや昔ばなしになりましたが・・・。

それにしても、予想もつかないことが起こるものですね。

今の、新型コロナもまさにそうですよね。

首都封鎖か!なんて事態が、まさか来るとは思いもよりませんでした。

しかし、こういう不測の事態、困難な時ほど、その人の本当の力が試されるわけです。

論語には、このような一節があります。

「歳寒くして、然る後に、松柏の彫むに後るるを知る。」

意味は、「一年で一番寒い時になり、そこではじめて松や柏(ひのきの一種)が落葉しない常緑樹であることがわかる。つまり、苦しいことを乗り超えてこそ、人の本当の価値は現れる。」

しんどい時こそ頑張り時です。

こういう時でも、いや、こういう時だからこそ、やるべきことがあるはずです。

私たちマイクロ企業の経営者は、こういう時だからこそ、明るく前向きに、やれることを一つ一つ、スタッフとともに積み上げていく、そういう必要があるのではないでしょうか?

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