アフターコロナのビジネスプランとは

From 山本裕
相模大野の自宅より

こんにちは。
FPの山本です。

コロナの話題がまだまだ続く毎日。
メディアの報道には少し辟易してきました。
他の話題にも目を向けて欲しいと言いつつ、自分もアフターコロナのお話しです。

毎週欠かさず見ているテレ東のオンラインマーケットLiveモーサテサタデー。
先々週の放送がなるほどと感心させられました。

コロナ禍でのビジネスについて、是非、知っておいて欲しいと思いお伝えします。

その日のコメンテーターは、フロンティア・マネジメントの松岡さんというかた。
初めて話を聞く方でした。
テーマは、アフターコロナの経営です。

これからの経営は、いままでのものと抜本的に変える必要があると喝破されていました。

ポイントはこの2つ。

    • 現在のひとの欲求には、「物理的にひとと触れたくない」
      つまり、非接触への欲求がある。

    一方で、

    • 「人と触れていたい」という欲求も持っている。
      これは、物理的ではなく「感性的に触れたい」ということ。

この相矛盾する二つの欲求を同時に満たすことが重要になるとのことです。
こんなことが、できるのかと思うかもしれませんが、ITの力で、かなり解決するというのです。

今回は、物理的非接触についてです。

これの消費キーワードが、「PCR
「PCR」と言っても、ウィルス検査のことではありません。

    • Place:場所
    • Contents:商品・サービス
    • Remote:遠隔・間隔

のイニシャルのことです。

従来のビジネスは、常にPとCが紐づき、一体となって提供されていました。
それが、今後は場所がなくてもよくなり、CとRでビジネスが成立するというのです。

単にテレワークなど遠隔でできるということでなく、収益性が高まるというのがその理由です。

例えば、席数が10席のラーメン店。
自ずと売り上げは10席分から上がる売上しかありませんでした。
いかに回転率をあげるか、単価をあげるのかが勝負でした。

しかしこれからは、デリバリーやテイクアウトがITの力で広がると席数にとらわれず、場所や店舗に関係なく売り上げが上がるというのです。

過去の製造業も同じ動きをしていたと指摘がされていました。

従来は、都心部で本社も工場も一体で運営されていましたが、収益性という点で、工場は、地方や海外へ移転していきました。
さらに、工場や資産を持たない設計と販売のみの製造業もでてきました。
つまり遠隔での運営が収益につながります。

では、店舗はいらないのかというと、そうではありません。

店舗などの場所を使うのであれば、場所そのものの価値を極大化し、そこでサービス・商品が提供される必要があります。

飲食業であれば、単に食事が提供される場所ではなく、そこに個室があり、子どもをみることができたり、仕事ができたりなど、どんなコンテンツにも対応できるといった、場所としての価値が大事になるそうです。

商品・サービスも同じように、場所や時間・言語などに左右されない、コンテンツの価値を極大化しなければならないといいます。
例えば、劇場をもたない寄席や場所を持たない厨房だけのレストランなどです。

違うニュース番組では、家でも代替可能で、再現性の高いサービスはかなり厳しい状況になるとのことです。
例えば、焼肉など肉を焼くだけだと、家で質の高いものを買えば済むようになるため、店舗がなければ提供されないサービスが必要になってくるだろうと言われていました。

美容室の経営はどうでしょうか。
今でも病院や介護施設での訪問理美容があります。
しかし今後は、一般の方向けに、店舗と同じかそれ以上のクオリティがだせる訪問サービスがでるのでしょうか。

店舗は、家や外ではできない、ただ単に髪を切るところではない、別の価値を体験できる場所という発想が必要になるのでしょう。

自社の店舗の価値を考え、それを実現することが非常に重要になるのだろうと思いました。

次回は、もう一つの消費キーワードについてお伝えします。

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