From 伊澤真由美
池袋のオフィスより
梅雨明けして、毎日すっかり、しっかり暑くなりましたね。
例年より梅雨明けの時期が遅く、このまま明けないで秋に突入するかと思いきや、そんなことはありませんでした。
暑さに加えて、マスクもしているとなかなか厳しいものがありますが、水分補給をしつつ、季節の変化を楽しみたいと思います。
さて、棚卸。
個人事業でお店をされている方からすると、年末に行っていただく作業のため、時季外れな感もありますが、会社の場合は決算の際に行っていただくので、7月や8月に棚卸をすることだってあり得ます。
お店にある商品や材料の「在庫」の数を数え、金額を出すこと。
それが棚卸です。
ひょっとしたら在庫管理を目的に、毎月行っているお店もあるかもしれません。
けれど、どこのお店でも必ず棚卸が必要なのは、年に1回、「決算のとき」です。
ではどうして、決算の時に在庫を数えて金額を把握する必要があるのでしょうか?
それは、1年間の売上に対して原価がどれくらいかかったか、そして利益がどれだけ出ているかを計算するためです。
お店の営業は今年だけに限らず通常、来年、再来年と途切れずに続いていきますが、会計上、税金計算上は、続いている期間を1年ごとに区切って、その中でどれだけ利益が出ているかを計算します。
たとえば、8月決算の会社が8月後半に大量に商品を仕入れたとします。
この商品が8月末までにはほとんど売れず、決算が終わった後の9月以降に順次売れていったとすると、8月に大量の仕入を経費としてしまうと、売上と仕入の対応がとれなくなってしまいます。
そこで、8月末に残っている商品がどれくらいあるのかを数えて金額を出して、9月以降の売上に対応する商品を仕入から除いてしまいます。
これで、8月までの売上と原価、9月以降の売上と原価がきちんと対応関係をとり、それぞれの期間の利益計算ができる、ということになります。
そんなわけで、年に1回、決算のときには必ず棚卸が必要です。
決算時期が近付いたら、思い出して忘れずに行ってください。
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