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2021/01/26

社員ブログ

箒ひとつ

「天皇の料理番」というドラマを見たことはありますか?

直木賞作家 杉森英久の小説が原作で、佐藤健が主演をつとめ、
2015年にTBSの日曜劇場で放送されたドラマです。

放送当時から好きで見ていたのですが、Amazonプライムで
見られると知り、年末年始に見返していました。

あらすじとしては、大正・昭和時代の宮内省厨司長を務めた
秋山篤蔵氏の人生を描いたドラマで、何をやっても長続きしなかった
主人公 秋山篤蔵が、配達の仕事中に届け先で食べたカツレツをきっかけに、
大日本帝国一のシェフになることを目指し、逆境や苦難を乗り越えながら、
天皇の料理番を務め上げるまでに成長するというストーリーです。

物語の序盤、主人公の下積み時代の師匠が、主人公の妻と話をする場面で、
「私は箒ひとつを持たせれば、その人間の仕事は分かると思っています」
という台詞があります。

その台詞の意味を説明するシーンは特にないのですが、技術や知識、
経験の必要ない、言わば誰にでもできる雑務のような仕事こそ、
その人の仕事に対する姿勢や、進め方、考え方が現れ、
それがその人の取り組む仕事全てに通ずるという意味だろうと感じ、
とても印象に残っています。

私たちの仕事では、箒を持つ機会はあまりないですが、
数字の突き合わせや、税額の計算、決算申告業務、
経営相談に至るまで業務の種類や範囲は多岐に渡ります。

そんな中でも、特に単純な集計作業や転記作業の質や正確性が
仕事全体にも通じているように思います。

これから税務部門は繁忙期に入り、一時的に業務量が増え、
期限に追われるあまり、確認作業が疎かになったり、
流れ作業的な仕事の仕方になったりしがちです。

しかし、そんな忙しい時にこそ、その人の培ってきたものや、
本来の仕事ぶりが現れるような気がします。

繁忙期と言えど、慌ただしく、単に量を捌ききることだけに
終始するのではなく、一事が万事、神は細部に宿るという意識で、
地に足をつけて、ひとつずつ着実に進めていこうと思います。

百目鬼