美容室も130万円の壁は関係あります!
最近話題の130万の壁とは、社会保険(社保)の加入義務が発生するボーダーラインです。
給与収入が130万円を超えると社会保険上の扶養ではなくなり、自分自身で社会保険に加入し、保険料を納める必要があります。
目次
1. 130万円の壁とは?
給与収入が130万円を超えると、社会保険の加入義務が発生します。
これが130万円の壁です。
直近3ヶ月の平均月収が108,333円を超えるなら、年間収入が130万円以上になる見込みがあると判断され、社会保険の扶養から外れることになります。
130万円の壁には交通費も含まれます。
社会保険料が標準報酬月額を基準にして計算されるためです。
標準報酬月額とは、労務の対価として支給されるものであり、基本給以外に交通費を含む各種手当やボーナスも該当します。
130万円の壁を考慮して働きたい場合は、交通費が含まれることにも注意しなければなりません。
年収が130万円の場合、月の収入は 130万円÷12カ月=約10万8,300円 です。
交通費をもらっている人が130万円の壁を考えるなら、約10万8,300円に交通費を含めなければなりません。
年収130万円に別途交通費が支給されている場合は、130万円の壁を超えてしまうことになります。
例えば、交通費を毎月5,000円受け取っているなら、月の収入を 約10万8,300円-5,000円=約10万3,300円 以下に抑える必要があるのです。
2. 社会保険に加入すると手取り額はどうなる?
パートの給与収入が130万円を超えて自身でパート先の社会保険に加入する場合、手取り額の減少を防ぐために必要な給与収入は、150万円以上と言われております。
勤め先の規模によって106万円を超えて社会保険に加入する場合は、125万円前後と言われています。
給与収入のおおよそ15%程度が保険料になる為です。
※国民健康保険と国民年金に加入して保険料を納める場合は、給与収入約170万円以上と言われています
3. 「扶養内で働く」ことの定義
「扶養の範囲内で働く」とは、「税法上の扶養」と「社会保険上の扶養」の2つの意味があります。
税法上の扶養になることで、所得税や住民税が軽減され、配偶者も配偶者控除等により税負担が軽減されます。
社会保険上の扶養に入ることで、本人の健康保険料や年金保険料が免除されます。
目安となる年収は、税法上の扶養が103万円、社会保険上の扶養が130万円と、それぞれ変わるため注意が必要です。
パート本人の年収が100万円を超えると「住民税」が、103万円を超えると「所得税」が発生します。
4. 年収130万円の壁を超えて働くメリット
社会保険料を支払うのは一概にもデメリットではありません!
健康保険に加入すれば、傷病手当金・出産手当金が給付されます(国民健康保険を除く)。
傷病手当金では、業務外の病気で働くことができなくなった日から起算し、3日経過した日から最長1年6ヶ月間手当金が支給されます。
出産手当金では、出産のため会社を休んで給与が支払われないとき、産前産後の間手当金が支給されます。
厚生年金に加入することで、将来の年金を手厚くすることができます。
扶養の範囲内では国民年金しか受給できませんが、厚生年金に加入すれば国民年金と合わせて2種類(2階建ての公的年金といいます)受給できるようになるのです。