美容室オーナーさんからよくお聞きするのが、「うちのお店にはタイムカードなどがありませんが、問題ないでしょうか?」というものです。
勤怠管理は美容室でも非常に重要な業務ですが、意外と知られていないこともあります。
出勤簿とシフト表の違いなど、この機会に基本をおさらいして、日々の勤怠管理に役立てていきましょう。
1. 出勤簿
一般的に勤怠管理は出勤簿等で行います。
従業員の出退勤時間や取得休暇などの管理を行うために使用します。
従業員の勤務状況を正確に把握し、給与計算や労働法規の遵守をサポートするための非常に重要な存在です。
出勤簿で必ず管理しておく項目は下記の4つです。
- 従業員の氏名
- 出勤日と出勤日数
- 出勤日ごとの始業・終業時間・休憩時間
- 時間外労働の時間数
出勤簿の作成と保管は義務ですが、管理が非常に面倒であることも事実です。
ですので、早い段階での勤怠システムの導入をお勧めします。
2. シフト表
出勤簿と似たようなものでシフト表もよく聞かれると思います。
一般的にはシフトを組む際に作成されるもので、こちらの方が 美容室では馴染み深いものと思われます。
簡単に言えば今後の休み等のスケジュールを記入するものであり、勤務実績は記載されていません。
このような理由から賃金計算の基礎となるものではなく、管理や保管の義務はありません。
しかし、就業規則などで明確に休日が明記されていない場合は、出勤簿と併せての保管が必要です。
まとめ
勤怠システムを導入されている美容室でも、出勤・退勤・休憩の打刻忘れが多いとよくお聞きします。
改ざんして、残業代をだまし取るような行為は詐欺罪になりかねません。
こういったリスクを回避するためにも、就業規則の中に、打刻忘れをした場合などの減給に関する規定を定めておき、しっかりした勤怠管理を行うことをおすすめします。