美容室を利用されるお客様が支払いをされるのに、現金以外でクレジットカードやキャッシュレス決済を利用できるようにされているお店が多いと思います。
現金払いというアナログな手段しかなかったのが、キャッシュレス決済というデジタルな手段も選択できるようになってきたわけですが、税金まわりの状況もどんどん変わってきました。
税務署や役所の窓口に行かなくても、インターネット経由で届出や申告・納税ができるシステムがe-Tax(イータックス)、eLTAX(エルタックス)と呼ばれるものです。
目次
1.e-Tax(イータックス)とeLTAX(エルタックス)の違い
名前が似ているので見分けづらいですが、税金の種類によって窓口が変わります。
e-Tax(イータックス):国税の窓口。つまり税務署です。
eLTAX(エルタックス):地方税の窓口。都道府県税事務所や市区町村の役所です。
2.e-Tax(イータックス)で手続きする税金の具体例
e-Taxは国税を取り扱う窓口、つまり税務署です。
個人の美容室オーナーであれば、所得税や消費税の確定申告書や届出書を提出するのがe-Taxです。
法人形態で営業されている場合は、法人税や消費税の手続きをこちらで行います。
また、従業員の給料を支払う際に天引きする源泉所得税も、こちらのe-Taxの管轄です。
3.eLTAX(エルタックス)で手続きする税金の具体例
eLTAXは地方税を取り扱う窓口です。
従業員の給料を支払う際には、源泉所得税以外に個人住民税を天引きする場合がありますが、個人住民税は地方税(都道府県や市区町村の税金)なので、eLTAXで手続きを行います。
法人形態で営業されている場合は、お店がある都道府県や市区町村へも申告や納税を行いますが、それもeLTAXが窓口です。
また、直接手続きを行うことはあまりないかもしれませんが、個人事業税や自動車税も地方税に該当します。
まとめ
名前だけ聞くと似ていてややこしいのですが、税金ごとに窓口が変わるということです。
上手に利用すれば、手書きや郵送の手間がなくなったり、窓口まで行く必要もなくなります。
スマートフォンやタブレットでもできる手続きが増えていますので、あまり構えずに使ってみてはいかがでしょうか。