理美容室において、最初は有期雇用契約として採用しているところが多く見受けられます。
お互いを知る上で、はじめは有期雇用契約で働く事も理にかなっていると思われます。
そんな理美容室では、キャリアアップ助成金は是非活用いただきたい助成金です。
だれもが知っている有名な助成金とはいえ、年々審査が厳しくなっており簡単ではありません。
そこで今回は、申請に必要な条件を、主に「勤怠管理・給与計算」 の面からチェックしていきましょう!
目次 |
1.助成金申請における勤怠管理、給与計算
助成金申請において、就業規則に基づいた勤怠管理・給与計算 等はマストです。
勤怠管理・給与計算は、労働基準法を順守した就業規則 等のルールに基づいて取り組まなければなりません。
助成金の審査機関(労働局 等)も、就業規則通りに運用されているかどうかを審査過程でしっかり見ます。
提出必須の書類
審査過程では、以下の4点の書類が提出必須となります。
①出勤簿 ②シフト表 ③給与情報 ④就業規則
もし、不備が見つかれば助成金を申請することは出来ません。
特に、美容室オーナー様が間違いやすいのは、出勤簿に関しては勤怠システム活用をされているところ、給与計算に関してはご自身で計算をされているところです。
どちらも100%あっているところはほとんどありません。
その為、給与計算はアウトソーシングされる方がよろしいでしょう。
労働局は不備を絶対に見逃しません。
それだけで、今までの取り組みも無に帰する場合もあります。
2.助成金を取り組むにあたっての要件
細かい要件は多々あるのですが、昨今問い合わせが増えている件は、定期昇給、賞与支払いをしっかりされているかどうかです。
キャリアアップ対象者である非正規雇用労働者に対してまでは必須ではありませんが、正社員は全員定期昇給、賞与支払いはマストです。
その分を歩合等で還元している理美容室は多いと思われますが、労働局は正社員であれば、定期昇給、賞与支払いはあって当然のスタンスです。
そもそも助成金全般に言える事ですが、従業員の待遇改善が本来の目的ですので当然と言えば当然です。
この点をご注意ください。
3.まとめ
勤怠管理、給与計算 等を就業規則に基づいて行っていれば、キャリアアップ助成金はさほど難しくありません。
常に当たり前の事を行う事が難しいと思われます。
理美容師はご自身の業務に専念していただき、給与計算は外部にアウトソーシングされることがよろしいと思います。